地域の学びを深める

地域おこし協力隊とは?仕事内容や任期、給料などについて簡単に紹介!

・地域おこし協力隊に興味があるけどよく分からない
・地域おこし協力隊に応募する前に全体像を把握したい
・応募前に注意点などがあるなら知りたい

この記事では地域おこし協力隊について、知っておくとよい要点を簡潔に紹介します。

「地域のために何かしたい」「のどかな町が衰退しっぱなしなのが悔しい!」などの想いのある人は、この記事で地域おこし協力隊のことを知ることで可能性が広がるはずです。

地域おこし協力隊とは?

「地域おこし協力隊」とは、ざっくりと、

「国をあげて地域の活性化を促進しよう!!」というプロジェクトです。
2009年に始まり、現在 (2022/11月) もアクティブに活動が行われています!

地域おこし協力隊の活躍の場は、全国の人口減少や高齢化などの進行で困窮している地方自治体です。

そのような自治体は、あなたのように、地方創生に興味を持っている人材を喉から手が出るくらい欲しがっています。


正式な情報を知りたい人のために、地域おこし協力隊の定義も転載しておくので参考にしてください。

「地域おこし協力隊」は、おおむね1年以上3年以下の期間、地方自治体の委嘱を受け、地域で生活し、農林漁業の応援、水源保全・監視活動、住民の生活支援などの各種の地域協力活動に従事する者をいう。(引用: 地域おこし協力隊推進要綱 )

地域への定住・定着を図る取組であり、地域自治体が意欲的・積極的に取り組むことができるよう、総務省が必要な支援を行います。

地域おこし協力隊の対象は?

地域おこしに興味のある方、特定の地域活性化に興味のある方のほとんど全ての方が対象となります。

具体的には、「委嘱を受けてから該当地域に生活拠点を移し、住民票を異動させる」ことが条件なので、”ほぼ”誰でも地域おこし協力隊になれます。

※もとから該当地域に定住・定着していた方、外国青年招致事業を終了した方は「地域おこし協力隊」になれません。

地域おこし協力隊には「都市住民が地域おこし協力隊として地方活性化に取り組むことで、その地域と都市住民の考え方が混ざってより良くなる」というコンセプトが含まれています。そのため3大都市圏をはじめとする都市地域等から移住することが望ましいですが、一番大切なのは「地域に貢献する!!」といった熱意です。

例えば、あなたのことを好きで色々やってくれる人がいたらどうですか?
少なくとも嫌いにはならないですよね?

それと同じで、その地域のことを好きだと思っている人や、地域のために熱心に活動してくれる人は、地元民からも好かれるはずです。気になっている地域がなどがあれば、積極的にチャレンジしてみてください。

地域おこし協力隊はどんなことをするの?

地域おこし協力隊の活動内容は、多岐にわたります。

応募者ごとにバックグラウンドが異なり、適性や興味の対象が全く違うからです。

地域おこし協力隊の公式HPがあるので、内容を少し調べてみました。
筆者がパッと活動をみた感じだと、地域特有の伝統芸能や農作物の宣伝やブランディングが多い印象です。

その他にも、次のような活動例があります。

・見守りサービス、通院&買い物サポート
・地域のパトロール、清掃活動
・野生鳥獣の保護管理
・農作物支援、耕作放棄地再生

体験談を見てると、どの地域おこし協力隊もイキイキとしていて、みなさんいい表情をしています。

地域おこし協力隊の仕事内容は、地域やタイミングによって全く異なります。詳しい内容を知りたい人は「協力隊員アカウント一覧 」をチェックしてみてください。

地域おこし協力隊の給料は?

地域おこし協力隊の給料は、おおよそ20万円 (月額)が相場です。

この値は各自治体によって異なるため一概には断言できませんが、それくらいだと思っておいて大差ないと思います。

気になる自治体がある人は一度調べてみてください!

また、給料のみならず、活動に要する経費をもらうこともできます。
必要経費の例としては、

・住居、活動用車両の借上費
・活動旅費等移動に要する費用
・作業道具、消耗品等に要する経費
・定住に向けて必要となる研修、資格取得等に要する経費

など、さまざまです。

これらの経費も含めて、実際にどんな生活になりそうかを考えてみることをオススメします。

地域おこし協力隊の人数と取組団体

地域おこし協力隊の人数、団体数はこのようになります (出典: 総務省HP )。

グラフからわかるように、隊員数・団体数ともに、右肩上がりになっていることが確認できます。

政府は令和8年度末までに隊員を1万人に増やすことを目指しており、今後も人数・団体数が増えていくことが予想されます。

地域おこし協力隊の年齢や男女比は?

地域おこし協力隊の年齢比は、このとおりです (出典: 総務省HP )。

20代、30代で7割弱を占めており、比較的若い年代層の方が活躍されていることが確認できます!

それだけでなく、40代、50代、60代で地域協力隊になられる方もおり、年齢関係なく、活動できることがグラフから見てとれます。

男女比はこのとおり (出典: 総務省HP )。

おおよそ男:女 = 6:4となっていることがわかります。

若干男性の割合が高いですが、地域や仕事内容によって変わる部分もあるので、性別はそこまで意識しなくても大丈夫です。

地域おこし協力隊の任期終了後は?

任期が終了したらどうなるのでしょうか?
これは地域おこし協力隊に興味がある人であれば、かなり気になるところですよね?

この記事では、

・定住率は?
・どんなことをするの?

の2点にまとめてご紹介していきます!

・定住率は?
任期終了後の隊員の住居データを円グラフにしたものです (出典: 総務省HP )。

なんと、6割以上の人が同じ地域に定住しています!!
(活動地と同一市町村内に定住:50.7%、活動地の近隣市町村内に定住:12.3%)

1年ではなく、2、3年ほど住むことによって、短期的にはわからない、地域特有の良さ、暖かさが見えてくるのかもしれませんね。

・どんなことをするの?
任期終了後、活動地と同一市町村内に定住した人のうち、どのような活動をされているのかをまとめたグラフです (出典: 総務省HP )。

就業・起業の2項目だけで約8割を占めています!

起業された方は、古民家カフェや農家レストランなどの飲食サービス業や、地場産業の食品加工業、ゲストハウスなどの宿泊業といった、その地に根付いたさまざまな活動を行っています。

就業する人は、地域おこし協力隊のときから引き続き行政関係の仕事を行う人や、まち・地域づくりといった、その地域特有の業務に従事する人が多いです。

まとめ

地域協力隊について、簡単にまとめます。

地域協力隊とは:
おおむね1年以上3年以下の期間、地方自治体の委嘱を受け、地域で生活し、農林漁業の応援、水源保全・監視活動、住民の生活支援などの各種の地域協力活動に従事する者。

地域おこし協力隊の対象:
地域おこし・特定の地域活性化に興味のある方のほとんど全ての方が対象!
地域に対する思いが大事。

地域おこし協力隊の活動内容:
地域によって活動はさまざま!その地域に根付いた活動を行う人が多い。

地域おこし協力隊の給料:
だいたい20万[円/月]が相場。地域によって差がある。興味のある地域を一度調べてみよう!
その他、活動経費をもらう場合もある。

地域おこし協力隊と取組団体の数:
年々増加傾向であり、今後も増えそうです。
政府は令和8年度末までに隊員を1万人に増やすことを目指しているからです。

地域おこし協力隊の年齢比、男女比:
〜30代までで約7割、40代〜で約3割。
男女比は、男:女 = 6:4

任期終了後は?
同じ地域に定住する人が約6割、そのうち、就業・起業が約8割。
続けて地域に即した活動をされる方が非常に多い!



地域協力隊の理解は深まったでしょうか?


このような制度がどんどん普及していき、日本に現存するのどかな風景・雰囲気がどこまでも残り続けていくことを願っています。

地域おこし協力隊に関心がある方は、ぜひその地方のインターンに参加してみてください。

地域おこし協力隊とは関係のないインターンであったとしても、現地に足を運び、現地の雰囲気を感じることで、自分が地域おこし協力隊になった時のイメージが浮かび上がってくることと思います!

キャリターンでは、このような、地方インターンに特化したサイトとなっております。
どのようなインターンがあるのか、ぜひ一度、のぞいてみて下さい。
▶︎キャリターンでインターンを調べる