【株式会社Agriee】“お腹を空かせている人がいない世界”を目指して
Agrieeとは
元々農業系のコンサルをしていまして、1人目の妊娠を機に2017年に独立をしました。2年間個人事業をしたのち法人化し、2019年に株式会社Agrieeを設立いたしました。
設立してすぐに2人目の妊娠がわかり、長めに産休育休を頂いて本格的にAgrieeとして始動したのが2021年4月からになります。ここでは農業系コンサルに加えて「GrowthWatcher」という衛星を利用して作物の生育状況を把握するシステムを手掛けております。これからはこの事業を主軸として考えているところです。
きっかけはママになったこと
出産は大きいですね。出産、すごく大きいです。(笑)
今まではビジネスの世界や、自分の周りの世界だけだったのですが、子どもが生まれたことによって世界がすごく広がりました。見えるものも広がったし、関わってくれる方々も大きく変わりました。
そんなきっかけとなってくれた子どもには、個性を大事にまっすぐ育ってほしいです。やりたいことを見つけられて、それに邁進(まいしん)してくれたら嬉しいです。
飢餓問題を解決したい
周りの友達と話をする中で、途上国の貧困対策や飢餓に対する対策にすごく興味がむくようになり、NGOのボランティアに関わらせていただくようになりました。
さらに進学して研究を進めていく中で、“農業と地球環境というのはすごく近いところにある“というのを感じるようになりました。
現状、どんどん人口が増加していく中で、それを支えきるだけの農業技術が限界に来ている。そこをなんとかする仕事につきたいなと。
“お腹を空かせている人がいない世界”
“みんながおなかいっぱいまではいかなくてもしっかりごはんが食べられて、未来のことがポジティブに考えられる世界”
というのを目指したいと思うようになりました。
最初はボランティアとして関わっていましたが、大学院生のときからはビジネスの力で社会をよくしていくことを考えています。
目指しているのは地球と人が、どううまく共生できるか
もともと農学部で、土壌微生物の分野で博士号を取得しました。そのときに研究をしつつ、生産現場に足を運ばせていただく場面がたくさんありました。その際、研究の現場と農業の生産現場が離れた存在になってしまっているということにジレンマを感じまして、「もったいない」と思うようになりました。
そこを近づけることができたら、効率的に生産ができ、生産現場で困っていることを研究に活かせると思いました。ということから、農業系のコンサルのお仕事を始めました。
――農業×衛星に参入しようと思ったきっかけを教えてください。
コンサルの仕事をさせていただく中で、畑の状況をしっかり見える化できていないことで色々な弊害が起きてしまっていることを知りました。
自分の力で何とかできないかと色んなところに足を運び、情報を収集していく中で一番マッチするのが衛星画像だったというのが経緯です。
実際の開発にいくまでに3年くらいかかっています。
こんな人と働きたい
それでもバッググラウンドは人それぞれがいいと思っています。まったく違う分野にいた方のほうが、異なる視点から新しいアイデアを出してくれるので。
バッググラウンドが違うからこそ、それぞれの強みを活かして新しい何かを生み出しやすいと思っています。
働いてくれる方1人1人のアイデアが実現できるような、多様性を重視する会社にしていきたいです。
株式会社Agriee 代表取締役 鈴木千夏